異郷好実

2019年05月19日

普通への問いかけと、個性

最近、普通とは何かをよく考えている。 特に、村田沙耶香さんの本を読み始めてからその想いはとても強くなった。

村田沙耶香さんの本は、現代において常識とされている事柄を俯瞰的に見て、その常識が常識でない世界線で描かれていることが多い。また、現代における常識と対比させることで、常識と非常識の間でもがき苦しむ主人公の姿が鮮明に浮かび上がる。

僕にとっての普通は、他人にとっての普通ではないということを最近強く感じる。まさに、村田沙耶香さんの本に登場する主人公のように。

自分にとって理解できない他人の普通を、僕は「個性」と呼ぶのだと思う。